CASE2 膝の内側の痛み 鵞足炎—がそくえん—

膝の内側の関節から約2〜3センチ下の部分が痛みます。
膝の内側には筋肉が3種類ついており、これらの筋肉は、骨盤から始まり、太ももを通過して、膝の内側の同じ場所にくっついています。この場所を「鵞足(がそく)」と言い、鵞足部には3つも筋肉がついているので、負担がかかりやすいのです。
太ももの内側の筋肉が硬くなっているので、その筋肉を緩めて柔軟にすることで痛みはかなり和らぎます。鵞足炎になると、膝下後内側だけでなく股関節の動きや足首の動きにも支障をきたすことがあるので、膝だけではなく股関節の周りから足首部分までの筋肉をストレッチするようにしましょう。
症状
- 膝の内側が痛み、痛みが徐々に強くなる。
- 運動や階段を上る時に痛みが強くなる
原因
- 太ももの内側のストレッチ不足。
- X脚である。
- 膝が内側に入り、足が外側に向く走り方をしている( b )。
対策
- 太ももの内側のストレッチを十分行う。
- 練習直後、氷で20分程度冷やす。その後、患部を温める。
- シップを貼る。
- すぐに再発しやすいので、ランニングの距離は徐々にのばすようにする。
- 土のグラウンドや芝生の上など柔らかい場所や平らな場所を走る。(上り坂・下り坂は走らない)